MOTLEY CRUE さいたまスーパーアリーナ:11/192005年11月19日 23時35分56秒

前座はBuckcherry。CRUEのステージを覆っている幕の前で狭いスペースでのプレイで、狭いと言ってもクラブのステージくらいの広さはあるのですが、いかにも前座な扱いで、少々気の毒でした。

CRUEのステージが始まる頃には、客席は9割方埋まっていました。
最初に日本ツアーが発表された時は、SSA 2Daysは無謀とも思えただけに、意外なほどの集客力にバンドの底力を見た気がしました。

セットリストはベスト盤的な内容で、定番曲はほぼプレイしました。今回は、オリジナルメンバーでの久々のツアーで、ベスト盤リリース後のツアーでもあるわけですから、定番曲中心のセットリストは正解でしょう。

定番曲で会場が盛り上がるのは当然として、他のパフォーマンスで一番会場が沸いたのは、トミーがワイヤー吊りで空を飛び、空中2箇所に設置されたドラムセットを移動しながらプレイするドラムソロです。さすがトミー、といったところで、同じことをやって絵になるドラマーは、世界に何人もいないでしょう。
反対に、ミックのギターソロは動きが無い割に長く、元々ギターソロタイムの需要があるタイプのギタリストでもないだけに、蛇足の感がありました。

肝心のバンドのプレイの面では、ギターが引っ込み気味でサウンドのバランスがあまり良くありませんでした。この点は、会場の音響の影響もあるのかも知れません。
ヴィンスのヴォーカルも、声自体はまずまず出ていたものの、歌メロがデタラメな部分が多く、曲が始まってしばらく、何の曲だかわからないこともありました。後半は良くなってきていたので、単なる調整不足でしょうか。

プレイには100点は付けられませんでしたが、ステージの見所としては、名曲揃いのセットリスト、空飛ぶトミー、ニッキーのベース破壊、派手な火柱・花火、エロっぽい女性ダンサー等、満載であり、音楽だけでなくステージパフォーマンス全体を売りにするKISSタイプのバンドとして、完成の域に達していると感じました。

モーニング娘。 よこすか芸術劇場:11/20昼2005年11月22日 00時18分47秒

前日のMOTLEY CRUEから、変な組み合わせの連戦になってしまいましたが、娘。コンに行きました。

セットリストは、9月の武道館からほとんど変わっていませんでした。「直感」が「直感2」になったくらいでしょうか。個人的には、「Mr. Moonlight」「女子かしまし物語2」あたりを外して、「抱いてHOM!」「大阪 恋の歌」を追加した方が良いと思います。
座席は1階の10列目くらいで、ステージからの距離もまずまず近く、丁度ステージ上と目線が合うような高さでもあったため、非常に見やすく、楽しめました。初めて行った会場でしたが、なかなか良い会場だったと思います。ちなみに、会場の座席は5階席まで存在していたようですが、5階席だとかなり見下ろす感じになると思われ、どのような見え方だったのか、少し気になります。

印象的だったのはトーク。
 ミキティ:「私は美貴様と呼ばれているらしく、云々」
"美貴様"は2ch起源のネタ。その場では普通に面白かったのですが、後で冷静になって考えてみると、娘。が随分とヲタに近い位置に降りて来てしまったなぁ、と一抹の寂しさを覚えました。
全盛期の娘。と2chは、雲の上と地の底のような位置関係にあったはず。娘。メンバーが2chネタを口にするようなこともほとんど無かったと記憶しています。
今では、両者の位置はかなり近付いてしまっているようです。2chの知名度が上がって地位が向上したという部分は多少あるにせよ、大半は娘。が一般人気を失って失速したことによる接近と見るべきでしょう。

ヲタ層にフォーカスした縮小均衡路線は、現実的な正しい選択なのかもしれませんが、再度一般層を開拓する施策は無いものなのでしょうか。前日のMOTLEY CRUEを参考にすれば、以下のような施策が思い付きます。
 ・全盛期のメンバーでの再結成
 ・リアリティ番組出演など、毛色の違う活動をしてみる
 ・解散さよならツアーを長く続け、ツアーが好調なら解散中止にしてしまう
何となく、モーニング娘。にも適用できそうな気がします。